’11.11.08-      四国の温泉めぐり(1)

地元再確認のためのドライブでした。
走ってみて思ったのは、香川以外の四国の風景のスケールはとても大きいですね。
(香川は見慣れているだけで、ほかの方が見るとまたいいのかもしれませんが)

走りにくい道が多いので、業者による観光にはつながりにくいんでしょうけど、人いっぱいのところよりずっとすごいものがあったりします。


出発はパンフレットに「車中泊 : 簡易オートキャンプ可」と書いてくれている「白鳥温泉」からです。
こんなところがどんどん増えると、気ままな車旅を楽しむ団塊の世代にはありがたいですね。

無料でなくてもいいんですよ。予約しないでもよくて、安くて、静かで、安全で、食堂で夕食が食べられれば。




白鳥温泉の第二駐車場。一般のお客さんは建物に近い第一駐車場に車を置きます。聞いたらどちらで車中泊してもいいそうですが、こちらのほうが「らしい」ので。
ここはすごーいヌルヌル型の温泉です。お湯の評判がいいのかお客さんの数は多いです。




白鳥温泉で普通に夕食。やっぱり自炊より楽です。

このあと、車内で晩酌の追加をしていたら近くの友人が差し入れを持ってきてくれました。アマチュア無線時代、車中泊はあたりまえ。彼の車も車中泊を前提にしたデリカとかパジェロだったのですが今はおとなしくなってしまっています。
でも、たぶんあと数年か十数年すればまたアウトドアに戻るような気がするんですけどね。

車中泊ブームですが、テント泊の登山や無線の移動運用の経験がある方か、全く未経験からはいった方かで相当感じ方が違うようです。「数日に一度はホテルに泊まらないと疲れが抜けません」とか書いている入門書もありますから。
私などは365日続いても平気かな?(笑) うるう年だけ年に一度のホテルでもいいし。






翌朝 ちょっと片付けて朝食前の出発。
次の目的地は国道193号線を南下してちょっとはなれたところにある四季美谷温泉。鴨島経由でコース設定をしたら徳島の阿南周りになりました。そこで経由地にAの山川町を入れたのですがそれでもダメ。阿南へ回れと言い張ります。

岳人の森というキャンプ場(車も泊まれる)を入れてようやく悪路通行警告とともに193号を通らせてくれました。一応は難所なんですね。





空が明るくなり始めた「道の駅どなり」です。この写真ではわかりにくいですが、名物たらいうどんの形をした建物がユニークですね。国道318号線は通行量が少ないから道路に面した駐車場でも寝られるかな? 
キャブコンは車体後部が上がるようにしたほうがバンクベッドの頭が上になるので寝やすいです。車を止めるときには車に合わせて頭のほうが上がるように傾斜によく注意しないと、あとからわずかな傾きが気になって四苦八苦しますね。

このあと鴨島のコンビニで簡単に朝食をすませました。コンビニ、ありがたいなぁ。





193号線を南下すると一度峠を下りて神山町という町を通ります。ここには神山温泉や道の駅「温泉の里神山」がありますね。温泉にはいるにはまだ早い時間だったのと前に一度はいっているので道の駅だけに寄りました。193号よりは通行量の多い国道に隣接しているので寝やすいかどうかは不明です。





神山からさらに193号を南下すると、日本一長いダートの「剣山スーパー林道」の出入り口を通ります。山歩きのために何度か走ったことがありますが、コーナーで後輪をスキッドさせたりして楽しいドライブができるコースです。でも、今回はサンバーですから、いくら農道のポルシェと呼ばれても無理はできません。





この道、たくさんの滝や紅葉があってものすごく自然豊かなコースです。都会の近くにあったらただではすまないでしょうね。
それでも、一眼レフを持った何組かの夫婦連れが車を止めて風景撮影をしていました。





こんな滝とかあちこちにあります。車を止めて少し歩くところにはもっともっとすごいのが・・・
ここの周囲の木が紅葉していなかったのはちょっと惜しかったです。







四季美谷温泉に到着です。ここは寝袋さえ持っていれば入浴料込みで1000円というプランもあったりします。
大広間で寝るわけですが山慣れた人なら山小屋とくらべれば天国ですね。これで外に小さいトイレを作ってくれて車中泊プランも1000円なんてやらないかなぁ。

ここでしばらくいるのなら自分で自由に歩いてもいいし、温泉の企画したツアーもありますから時間があればいろんな楽しみ方ができますよ。




温泉はこんな感じ。お湯の質もなかなかの感じです。都会の近くで道路がよくてアクセスが簡単だったら・・・ 恐ろしいことになると思います。
わざわざ有名な観光地へ行って人ごみを見るだけなのは何なんだ? という感じがしますね。




鹿肉の定食が1000円^^ 豆腐や刺身こんにゃく、山菜料理もおいしかったです。ただ昼間だったのでビールが飲めない!
抽選で入浴券が当たったから今度は泊まりに行くかな。




まっすぐ南へ抜けて太平洋まで、という思惑もあったのですが途中で進路を右に取って国道195号線。
このコースは四足峠トンネルを通って高知へ出るのですが、その途中には剣山スーパー林道のもう一方の出入り口、そして近くに紅葉の名所「高の瀬峡」があります。

徳島側の「高の瀬峡」と高知側の紅葉の名所「べふ峡」は四国一の難関の山、石立山の尾根に分けられているのです。




高の瀬峡の駐車場。トイレもありますし、十分な広さがあります。私は車中泊にはうるさい道の駅よりこのような駐車場が好きです。
できるだけ地域の情報を集めて交換し、サービスエリアや道の駅は周辺の事情がよくわからないときの非常用としたほうがいいような気がします。





トンネルを抜けて高知側にはいると「べふ温泉」があります。ここの駐車場には屋外にトイレがあるのですが、車中泊していいかどうかはまだ聞いていません。
みなさんでそそのかしましょうww
温泉からは渓流が見えて感じがいいところですよ。




べふ峡の紅葉、始まったばかりですね。シーズンまっさかりになると真っ赤に燃えたような紅葉が見事です。




べふ峡には第一から第四まで四つの駐車場があるのですが、ここが一番奥の第一駐車場。上にはそばやうどん、おでん、焼いたアマゴなどを食べられる茶店があります。近所の奥さんたちがしているような茶店なのですが、「今年は暖かいので紅葉が遅れてますねー」とのことでした。
1998年の10月にここから石立山に登ったのですがそのときもこの上の茶店に寄りました。





この日の朝、非常用にとコンビニでお弁当を買い込んでいました。考えてみれば車の中には一週間分くらいの食料があるので何も非常用、なんて必要はなかったのですが。
食べ物を捨てるわけにもいかず、夕食はわびしく398円。ま、いいか。お店で平気で1000円未満の買い物をできないという悲しい世代でもあるんですよね。


ここの駐車場は渓流だけでなく、すぐ近くの滝の音も大きいので、水音が苦手な人は高の瀬峡の駐車場で寝たほうがいいかもしれません。
私は雨の音、波の音、滝の音、虫の鳴き声などはいくらあっても平気です。




何もすることがなくて8時に寝たのですが3時まで熟睡できました。
まだ暗いうちから(いつもだけど)出発して国道を南国市まで。そこからは高松に続く32号線です。
高速道路に乗らずに下道を走りながら、豊永から梶ケ森に登ろうか、それとも439号線を剣山方向に走ろうかと迷いましたが、結局439号を京柱峠に向かって。

途中、「道の駅大杉」にはキャプコンが泊まっていましたが、あの通行量の多い国道沿いで寝られるのはすごいと思います。私は道の駅は苦手、使うときでも幹線道路から離れたところをいくつかピックアップしておいて現地で様子を確認ですね。大杉の近くなら、寝るために「土佐さめうら」まで走るかな? 記憶は確かでないですが早明浦ダムの近くにもトイレ付きの駐車場があったような記憶が・・・

京柱峠のまだ開いていない茶店の前で朝食の準備をしているとき夜が明け始めました。どこから見ても円錐形の天狗塚はわかりやすくていいですね。
この峠の少し豊永寄りにはトイレがあって泊まれる広場があります。寂しいけど。





四国で一番きれいだといわれる山、三嶺のふもとにできた三嶺いやしの湯。元、青少年旅行村だったときに泊まったことがありますがすごくきれいになっています。
ここから一周1時間あまりのモノレールが出ていますが水曜日はお休みでした。



風呂は露天もあってちょっと贅沢気分。お湯につかって三嶺を眺められるなんて・・・



最後に、夏の避暑泊にお勧めの剣山登山口駐車場です。
標高が1500mありますから夏でも風邪をひきそうなくらい気温が下がります。朝起きたらリフトに乗ってちょっと山頂にタッチしてきてもいいし。
リフト山上駅からなら頂上まではあっという間です。

登山口の駐車場なら車の後ろで地面に座っておとなしく炊事をする風景には違和感を感じません。登山者は昔からそうしていたものですから。
サイドオーニングやオートキャンプ用の椅子テーブルは不似合いです。地面が苦手なら小型の簡易椅子くらいが適当でしょうね。
もちろん作るのも食べるのも車内でやってもいいんですが、地べたで炊事するのは自分の趣味なのかも^^;


スーパー林道と交わっている193号線も懐かしかったのですが、全線舗装されていました。「国道なのに一部未舗装なんだぞ」と言うのが楽しみの道だったのに。

それよりも、剣山系を眺めながら京柱峠からあとのドライブをしたときは、懐かしい山並みに感極まりました。
まだ車道がない頃からテントを担いだり、神社に泊めさせてもらったりしながら何度も歩いた尾根道、ここへはまたこなくては。