’12..06.04〜      信州放浪の旅・後半

前半は白馬〜大町〜安曇野、そして泊まりは高速の姥捨SAということになりました。
感じたのは風景のスケールの大きさ、人情の豊かさでしょうか。何かで困っているとすぐ手助けしてくれます。
交通マナーもいいなぁ。こっちの超悪すぎに慣れてしまったので、つい強引なことをして譲ってくれたりすると恥ずかしくなります。


姥捨SAにはETC専用の出口があるのですが、それを使えるのは朝の6時から。
いつものように早寝早起きで目がさめて、軽い朝食をして・・ 食べ終わったけどまだ降りられない。
「え〜い、更埴で降りちゃえ」と次のICまで走ってしまいました。







万葉温泉

更埴で高速を降りて戸倉上山田温泉まで引き返し?
ここには早朝から営業している温泉があるということです。ちょっとくらいは待ってもいいやと訪ねてみると、なんと営業は朝の4時から!! もっと早く来てもよかったなぁ。









みんなの温泉

ここは温泉というより公衆浴場スタイルです。ボディソープもシャンプーもありませんし、当然露天風呂はありません。でも、お湯の質は本物温泉。6時からだと思っていたのですが4時からと知っていれば起きたらすぐここに直行すればよかったかも。はいったのは5時過ぎだったけど高齢の(自分もだけど)お客さんがいっぱいでした。
4時営業開始を知らなかったおかげで、待つつもりで千曲川を眺めたり、まだ誰もいない戸倉の温泉街を見学することができましたが。

あっ、ここにはコインランドリーもあるから車中泊の旅のとき、入浴前に洗濯物を投入しておけばいいですね。









千曲川沿い

今日は戸倉から上田、小諸、そして高原のドライブコースを通って塩尻から木曽路にはいる予定です。
しばらくは千曲川沿いを走りますがこんなところに出るとコーヒーを淹れてのんびりしたくなります。

走っている途中「はなまるうどん」「丸亀製麺」に出会って苦笑しましたが、白状すると小さいのをちょっと食べたいような気もしました。








上田城

朝の7時半ごろカーナビ任せでたどり着くと正面駐車場でなくて裏側の歩行者用道路で行き止まりました。
犬を連れて散歩中の女性に駐車場を聞いたら「少しくらいならここでもいいと思うけど」と言いながら正面駐車場への道を教えてくれました。
立派な駐車場は無料で、広い園内の入場料も無料です。犬の散歩もリードと掃除の注意で許可されています。うらやましいですね。








お城の中の散歩道

とても広い城内を自由に散歩できます。朝の散歩の方はお互いに声をかけあってなごやかです。
朝早くから駐車場にいたガードマンの方に聞いたら、「観光が目的ならここで泊まるのは問題ないですよ」ということでした。おそばのおいしい店も「私の場合なら・・・」ということで教えてくれました。









小諸城跡

島崎藤村の「小諸なる古城のほとり・・・」で有名な小諸城跡です。
ここの駐車場は時間制限なしの有料ゲートつきで入場料も必要でしたが、常識的な料金です。
ソバは安いのと高いのと差が激しいですが温泉はどこへ行っても安いから助かりますね。
ちょっと高かったのはゴンドラくらいかな? でも必要な料金ですよね。
なかなかお金が減らない・・・









掘り割り?

お城の中を歩いているとあちこちにこんな地面の割れ目?のようなものがあって「崖注意」とか書かれています。
ここもプレートの境目に近いからかなぁ、とか勝手なことを思って聞いたら「浅間山の噴火の影響」ということでした。溶岩流だったり火山灰が流れたあととか・・・
プレートの動きでこんな割れ目ができてたら日本沈没ですねw









川が見える展望台

この展望台も地面の大きい割れ目の境に立っています。
ここからは千曲川を眺めることができてすぐ横には島崎藤村の碑があります。
もっとも藤村記念館とかいう大きい建物はじめ広い城址にはいろんな建物がありました。








草 笛

小諸城址のすぐ横に「草笛」というそば屋さんがあります。開店は10時半。
いつものことなのですが、山歩きやキャンプなどでは行動開始が早いので、同じように動き始めると一般の観光とは時間が食い違ってしまいます。
時間待ちのために駐車場の車の中で横になってiPodTouchで電子読書。これは寝る前の時間つぶしにも結構便利です。
12月にはWindows8のタブレットパソコンが出るはずだから、それをiPadとを見比べてどちらかを手に入れるといいかもなぁ。どっちも必要なかったら、ワンセグ、USB付きのポータブルDVDくらいでもいいけど。








草笛のざるそば

上田の駐車場でお勧めだった草笛のざるそばです。すごく気に入りました。
うん。まちがいなくおいしかったです。そばのおいしさはどう表現していいのかわかりませんが、それぞれ麺もつゆも味が違ってほんとうに複雑です。







おしながき

このお店のお値段もリーズナブルでした。
そばはおいしかったし、もう一つ別のそばと何かほかのものも食べたかったのですがぐっと我慢しました。
でも、今考えると我慢せずに食べてしまったほうがよかったのかも?
今度行ったときは二種類+トッピング?を食べようっと・・・・








道の駅ながと

「長和町」と書いているのですが「マルメロの駅ながと」と紹介されています。
小諸から西へ、美ヶ原や霧が峰、車山などのビーナスラインを狙うときには絶対お勧めの道の駅です。








やすらぎの湯

道の駅のなかにある温泉の建物。広い敷地の中でここが一番奥まった場所です。
露天風呂もあって、その中には釜風呂もあります。信州の温泉、どこへ行ってもたいていは源泉の露天風呂から雄大な景色を眺めることができますね。







道の駅の半分?

車ではいると周囲を建物で囲まれるような道の駅です。
写真の一番奥が温泉やすらぎの湯。右側はつけもの中心の直売物産館の「菜の花館」かな?
ほかにもまだ直売物産館がありますし、食堂や軽食や、なにやかやといろんな建物が・・・

聞いたらシーズン中にはキャンピングカーが20台くらい泊まったりするそうです。
レストランや軽食、それに温泉があるので、ここをベースにビーナスラインなどをドライブして、また戻ってくるという方がいるようですね。








美ヶ原へ

ほとんど中仙道という感じで美ヶ原へ向かいました。最初は南から車山、霧が峰、美ヶ原というビーナスラインドライブを考えていたのですが、曇り気味で小雨が振ったりしています。雨に塗れた新緑の原生林をシャープに走るのもいいかということで目的地は一つに絞りました。これくらいの道幅のワインディング道路を小気味よく走るのは高速道路を走るよりずっと好きですw








美ヶ原

ここも一応道の駅? 建物は道の駅とは思えないくらいすごく立派でした。広い広い駐車場はガスっていました。車山も霧が峰も当然ガスの中でしょうね。
標高2000mの高原で遊歩道などもきれいに整備されていますが小雨で歩けないのがちょっと残念。
中にはアノラックで歩いているグループもいましたがそこまでは・・
お天気がよかったら高原美術館や高山植物などのんびり見られたのになぁ。








ビーナスライン

高原からの下りは有名なビーナスラインです。登りのときのコースと違って道幅は広くなってセンターラインがあります。ここを少し降りると晴れ間が見えてきました。
今日は金星食の日。日食グラスは持っていたのですが無理でした(^^; ま、100年先に見ればいいや。
写真の方向は予定に入っていた車山や霧が峰方面ですがそのあたりの山は雲の中のようですね。








塩 尻

車は塩尻に抜けて、このあと走るのは木曽路です。
どんな道か予想がつかないので給油して心の準備を(大げさな)







ながせ

塩尻からしばらく木曽路を走ると「本山そばの里」というそば切りのの発祥地らしいところがあるのですが、本線を外れる地点をうっかり通り越したのでパスしました。もうおなかの中もそばでいっぱいだったし・・・
次は逃がさないようにと注意してむかえたのはこのお店、「ながせ」です。







店の中

外からはちょっとわかりにくいかもしれないお店でしたが、横を回って正面に出ると「庭っ!」という感じが。
ご主人は畳の上で横に^^  そういうところ、本川村の時屋そっくりの雰囲気のお店でした。
「お願いできますか」と言ったら「ちょっと待ってよ」と気軽に厨房にはいってくれました。








山菜天ざる

なんとなく天ぷらがよさそう、という雰囲気を感じました。
しばらくして出てきたそばはしっかりした重さのあるタイプでした。
山菜はタラ、ウド、クレソン、それからもう一つ?でしたがそば以外のものも食べたい時期でした。

ご主人によると、ウチのそば湯はおいしいから絶対飲んでくださいとのこと。
いろんなタイプのそばがあることを教えてくれました。
うどんはダシの味のほかは、麺が太いか細いか、固いか柔らかいか、まだできたてで生きているか時間がたって死んでいるかくらいですからね。
ここの重厚なそばは最初に食べたいそばでした。最後には軽いタイプを食べるようなコースを考えないと。








木曾の大橋

奈良井宿とか大橋とか、このあたりの下調べがちょっと不十分でした。
まぁ、次回はこっちから丹念に戻ればいいかな。
温泉もあるし、飛騨牛の看板もたくさんありました。でも、もうおなかが負けそう。

この大橋の裏側の駐車場は道の駅の一部ですし、トイレがあって寝るのによさそうでした。








道の駅**

この街道、次々と道の駅に出会います。
そして食べ物、みやげもの、ちょっとつまみたいような飛騨牛の串とか五平餅、珍しそうなものが色々と。でももう食べるのも疲れてきたかな(苦笑)
明るいうちに寝覚ノ床を見て、そのあと温泉を一つ。そして寝るところを、と少しあせってもいました。








寝覚の床

いつも暗いうちに起きて走ったりするからつい「明るいうちに」と思ってしまうんですね。
今考えると大橋付近に引き返し、温泉に入って静かそうなところで寝て、翌日明るくなってからここを通ればよかったんです。景観だけを見るのなら早朝で人がいなくてもいいのですから。








翌 日(^^;

結局寝覚の床のあとには温泉も宿泊適地も見つからず、中津川で中央高速に乗って「恵那」サービスエリアで寝てしまいました。あと一日は余裕があるのだから木曽路をもっとゆっくりすればよかったと思ってもあとの祭りです。
恵那SAは本線から距離があったので走行音はなかったのですが、翌朝早くにエンジン音が? 見たらトラックが大型車エリアでなくて乗用車エリアに割り込んでアイドリングしながら寝ていました。やめてよ〜!

写真は宿泊施設まである大型SA「多賀サービスエリア」です。ここはすごい。



ということで、予定は一日早く終わってしまいました。千曲から小諸、美ヶ原、塩尻、木曽路というのは一日で走ってはいけない距離と中身ですね。
美ヶ原高原で一泊、翌日は塩尻から木曽路にあてて一泊、そのあとのんびりと帰途につく。そうするべきでした。

一人旅だとストッパーがいないから、つい先を急ぎたくなるという気持ちに負けるんですね。これは山の行動なら「下山はできるだけ急ぐ」という正しい選択なんですが(相当言い訳っぽい)

ベテラン軽キャンパーはほんとうにのんびりしています。


山でも観光でも、一度通って満足ということは絶対にありません。
一度流しておけば次はどこに重点を置けばいいかがよくわかります。
次回は木曽路から始めてほぼ逆コースとか、もうたくらみは始まっていますw
それがいつの日になるかはわかりませんが・・・・