いつも使っている厚手の封筒型寝袋、相当な大きさの収納サイズなのに一枚では寒すぎてダウンインナーを着て潜りこんだり、もう一枚の封筒型寝袋を開いて、さらに上からかけたりしていました。肩口とかをがんばって絞っても暖気は逃げるし、頭は帽子でもないと寒いし、これが封筒型の限界なんでしょうね。
簡単に暖かく寝られないかと思って購入したのがイスカの自重2.8Kgとかいうマミー型の寝袋。適応温度はマイナス15℃と表示されています。その威力を確かめるためと、高校生物部から高齢生物部に進化した後輩達の活動見学をかねて四国カルストまで出かけました。
南国までは一般道(のはず) 高速道路で高知を越えるときは南国インターまでは一般道を使うことが多くなっています。 特にこの日は特別風が強い日。軽の箱バンは横風にとても弱いので高速道路を走るとクタクタに疲れます。 同じ速度で走っても高速道路のほうが風通しがいいですしね。 高知までの一般道を走るとこんなふうに大歩危の景色を鑑賞できたりしますが紅葉は色づき始めたところ。今年の紅葉はどこも見事なので大歩危もあと少しすれば真っ赤に染まるのだと思います。 |
ひばり食堂 大豊まで来ると気になるのがひばり食堂。 400円のミニかつ丼で十分なのですが「しゅわんぼう丼」というのに挑戦してみることにしました。 しゅわんぼうというのはイラストにあるイノシシのことなのです。イノシシ肉は固いかな? |
しゅわんぼう丼 出ました! やはりボリュームはミニかつ丼の倍くらいあるっ。あつあつ〜♪ 汗だくになって食べていたら突然車中泊に合流することになった後輩が大豊インターを通過したというメールが来ました。 これは「汗だく」X2 のペースで食べないと(^^; イノシシの肉は普通のかつ丼より柔らかだったので、固さを期待していたおなかにはちょっと物足りなかったです。 |
カルスト 大豊インターの次が南国インター、ここから高速に乗って高知市の混雑だけをジャンプするという予定だったのですが、追いつくために(軽で追いつけるわけがないけど)大豊で高速に乗りました。でも思っていた通り南国サービスエリアで待っていてくれました。 そこからこちらの低速走行に合わせてもらって、それでも横風の中を手に汗握って走り、須崎インターから一般道を四国カルストへ。久しぶりのカルストでしたがやはりカルスト独特の雄大な風景があります。 ここまで一般道の気温が17度くらい。気圧配置のせいかこれまでより相当暖かくなっています。ここの標高は1300mくらいだけど夜は冷えるのかなぁ? 寝袋実験のために「冷えないと困る」というおかしな心配をしています。 |
恒例の晩酌 アウトドア・トースターと同じ原理の焼き網です。メザシとかスルメ、そんなものを焼くのにいいですね。 奥飛騨の平湯キャンプ場でご一緒させてもらった方のようにできるだけ車外で生活するために色々準備してきました。 もっともっと車外で遊べるようにしないと。 座るだけでなくて、周辺散歩とか動いてもいいのですね。たくさんいれば鬼ごっことか缶ケリとか?(しないだろなー) |
一応暗くなって やはり飲むのが中心。どなたか、飲む以外の車外での夜の過ごし方のアイデアを送ってください。 車内でなら読書、ネットがつながればネットもできますが・・・ いや、車外でリラックスできる椅子に座って読書してもいいのかな。 |
翌朝は登山道を 横に並んでとめて車中泊した後輩は仕事のために早朝に一緒に食事をして帰りました。 走って寝てまた戻って仕事。大変だったろうなぁ。 私のほうは四国カルストの縦走路へ。まだ真っ暗ですからヘッドランプをつけて主峰の天狗の森へ向かいます。 そうそう。車内温度があまりに暖かくて寝袋のテストは無理でした。パジャマだけでも暑すぎたくらい。 |
この岩が? 天狗の森、山頂の直前にこんな形の岩があります。 いかにも天狗に見えるのですが、この岩があるから「天狗の森」という名前がついたのかな? この縦走路は標高差もほとんどなくて「お手軽楽ちんコース」だという記憶があったのですが10年以上前の話。 結構な登り下りがあっておまけに横風に吹かれて予想以上に疲れました。 |
ここまで 縦走路の二番目のピークがこの黒滝山です。ここまでは尾根どおしでアップダウンがある石灰岩の間の細道。 このあと2Kmくらい平坦なハイキングコースを歩けば「大引割」「小引割」というところまで行けるのですが、今の脚力ではここで引き返さないと次の生物部グループに合流できません。 登山口に戻るために巻き道のハイキングコースに降りることにしました。これも長かったなぁ・・・ |
巨樹の森へ 一生懸命登山口に帰って次は巨木の森のほうへ向かいます。 みんなが来るまで少し横になれたら嬉しいかなぁと思っていたのですが駐車場に着いてから10分の余裕もくれませんでした(^^; うーん、黒滝山で引き換えしたのは正解、ドンピシャでした。 |
山道と同じ姿で 天狗の森の山道は夜露に濡れた笹で足元がすっかり濡れてしまったのでこの足元は正解でした。 でも森の巨人たちに会いに行くにはちょっと大げさな靴とスパッツかもしれません。 だからといってハイキングシューズにはきかえるのも面倒なのでこのまま行ってしまいました。 |
こんな道 巨樹に会うための道はこんな感じです。やはり広葉樹林はいいですね。道に積もった落ち葉のクッションもなんとも言えません。 ここで高齢生物部員は次々と珍しい植物を発見、また前に見つけた植物の場所などもちゃんと覚えています。 石灰岩台地なので生物相は独特、鳥はいたけど昆虫は見ませんでした。 |
コケの林も 谷側、道路が湾曲している内側は苔むした石灰岩がいっぱいです。 ちょっと触ってみると厚手のクッションのようにフワフワ。 ここでコケの種類を見てみるとコケだけでも相当な種類がありそうでした。 |
??キノコ みんな、見つけるための目がよくなっています。すごく小さいシダなども次々と見つけますが、これは例外的に大きい! 名前はわかりませんが傘の直径が25cmくらいある巨大キノコです。 |
名札が・・・ ある程度大きい木には名前がつけられています。コースの終点では最大のトチノキが待ってくれているのですがそれまでに出会う巨木の数は普通ではありません。 |
あと100m 約2Kmの道を歩いたのですね。変化があって退屈しない道でした。 最初に下ったので「これは帰りの最後が登りになるなー」とは思っていましたがw |
これが森の巨人、トチノキ 人を入れないと大きさがわかりにくいかも。 そして人がはいると、木全体が見えなくなるのです。 |
書いてあるとおり この周囲は平坦な広場になっています。ここで終点ですから、お弁当の場所というのが普通の感覚でしょうね。 みんなそうするはずなのですが一般の登山道で食事場所になるようなところのように、「誰かが何かを食べた」という痕跡はまったく残っていませんでした。みんなマナーがよくなったのですね。 |
寝袋の耐寒テストと高齢生物部員の活躍の見学、この二つの予定だったのですが気温などなかなか思うようになってくれないものです。
寝袋のほうのテストは平日でも気圧配置が冬型の日に大滝山のピストンでもやることにしましょう。
生物部のほうはまったく敬服。次々と新しいところを開発してそこで動植物の写真撮影。
鳥の名前や鳴き声、識別、植物の種類や撮影技術、どんどん進歩していくようです。