’13.03.25-      リベンジ佐田岬 そして大角の鼻


前回、2月の四国の岬めぐりでは佐田岬に泊まった翌朝の暴風と雪で岬の先端の灯台まで行くことができませんでした。

蒲生田岬、室戸岬、足摺岬と順調に回れたのに佐田岬での挫折はなんとも悔しい。もう一度最初からやり直すのが本当かもしれませんが、無理をしないで佐田岬と今治の先、大角の鼻の二つだけタッチすることにしました。

最初は石鎚ハイウェイオアシス泊まり、そこの椿温泉に入って翌日佐田岬から松山経由で大角の鼻、そこでまた泊まってから湯ノ浦の温泉経由で帰ってくる、というのんびり計画だったのですがそれでは岬サバのサシミを昼食にするのに早すぎかも。先に今治のほうで泊まるように計画変更しました。




買い出し

今回はできるだけ車の中の備蓄食料を使って新しいものに入れ替える。そんなつもりでした。
なので通りがかりの綾川のマルナカで買ったのは半切のキャベツとウィスキーだけ。
車の中にはお米、釜飯の素、ごはんパック、カレー数種、パスタ、パスタソース、まだまだいろんなものがあります。

キャベツはダイエット用の大切な食料です。2月1日に体重70Kgあったのが、準禁酒と毎食前に適当量のキャベツを食べて66Kgあたりまで落とせているのです。









ざるうどん小

キャンプ場でないのと、目的地まで走らないといけないので、さすがに昼食の自炊は無理。豊浜の武蔵というお店でざるうどんとかき揚げを食べました。いつもは二玉の大なのですがダイエット中なのでここでも我慢の子。おいしかったのに残念。









さすが下道

この頃、できるだけ高速道路を使わずに一般道を走るようにしています。軽キャンピングカーは高速より下道が似合っているように思います。
愛媛の下道を走ると、二つ岳や東赤石山の登山口の案内がありました。西赤石山や寒風山方面は有名すぎるからいらないと思いますが、この二つはありがたいですね。

このあと新居浜を通過、西条の水汲み場を通って今治に向かいました。

ここから大角海浜公園のキャンプ場の使用を問い合わせたら「常識的な使い方なら駐車場で寝ていただいても結構ですよ」というお返事でした。道の駅やサービスエリアよりは静かなキャンプ場が好きですからとてもありがたいです。

(四国カルストではテント泊でないと認められない、ということだったのでそれ以後はいつもツエルトとペグを車に積んでいます。車内防寒にも使えるし、野外では十分テント型になりますから。)








温泉スタンド

道の駅「今治湯ノ浦温泉」には温泉スタンドがあります。給油するように温泉を汲んで持って帰れるのですね。
ここの道の駅の向かいの道へはいると「今治湯ノ浦ハイツ」「四季の湯:レストランビア工房」「クアハウス今治」などがあります。
3つの温泉の建物の中でなんとなく湯ノ裏ハイツを選んだのですが、ビア工房でもよかったかなぁ。バーベキュー、ビール飲み放題で男性3800円、駐車場で寝ることもできそうでしたから。今度はビア工房狙いで行かなきゃ。










湯ノ浦ハイツ

ここは立派な建物です。結婚式場やレストランもあります。広いロービからも大浴場からも海が展望できます。周囲の桜は満開でした。貸しきり状態で展望抜群のお湯につかって大満足でした。








選択肢が

ビア工房前の案内看板です。この横に芝生のガーデンバーベキューがあってバーベキューができるし、中でも色々な料理があるようです。芝生の庭の中にトイレもありましたから先に車で寝られる状態にしておいてから、ここで飲食してお湯につかって最後に寝てしまうというのもありかもしれません。(駐車場で寝ていいかどうか聞いておいたほうが間違いないですが)









大角の鼻信号所

今治市内を通過して右手に「しまなみ海道」「来島海峡」を見ながら快走、高縄半島の最北端、大角の鼻信号所までやってきました。
来島海峡は鳴門海峡と並んで潮流が早く複雑なのでいつもホームページで情報が流されています。
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kurushima/index.htm を見ると信号所の位置や信号の内容の見方などもわかります。
このホームページを見ると海上交通の厳しさがよくわかりますね。大角の鼻はオオスミノハナと読みます。








キャンプ場駐車場

さて、信号板を背にキャンプ場の駐車場です。少し降りたところにトイレがあるので安心です。
駐車場が複雑な傾斜の中にあるので寝やすいような場所を選んで止めるようにしたほうがまちがいないでしょう。
このあたり一帯が公園になっていて遊歩道や展望所などがあるので散策にもいいところです。








まずキャベツダイエット

炊飯しながら生キャベツをかじります。塩なしに飽きたら少しは塩味をつけてもいいし。
ある程度キャベツをかじるとおなかも大きくなるし顎も疲れるので食欲が落ちる「はず」なのです。
でも、この日は一合のお米を炊いて、それにレトルトの牛丼をぶっかけて全部食べてしまいました。
先に胃袋の中がキャベツになっているから吸収率は落ちているかも?(ということにしておくw)







朝食はMac

夜の気温が低くなってしまったので、一度収納袋に入れてしまったツエルトをまた取り出して車内展開しました。ツエルトの中にはいった途端暖かく感じます。干すのが手間なので予備の寝袋は開かずにおきました。

朝は普通に起きだして今治から伊予丹原ICまでは一般道。丹原IC直前でドライブスルーのマクドナルドにはいりました。ハンドルにワンタッチで取り付けるテーブルで朝日に映える石鎚山を眺めながら朝食としゃれこみました。
野菜ジュースは箱買いしていていつも何本か持って出ますから当然最後は野菜ジュースで締めくくります。







夕焼けこやけライン

丹原ICから伊予ICまでは混雑を避けるために高速道路を使います。(高知でも南国ICから須崎ICくらいを高速にすると市内の混雑をパスできて楽ですね)
さて、伊予ICで高速を降りて双海海岸へ出るとあとはずーっと片側が海の「夕焼けこやけライン」です。片側が海ということは信号もないし見晴らしもいいし無料の高速道路のような感じで走れます。上り下りもほとんどないし、この道は四国で一番好きな道路です。途中、大洲市までの「肱川あらし」で有名な長浜の開閉橋が見えるところを通ります。







半島つけね

海沿いの道を走って岬のつけねまでやってきました。あとは一本道で佐田岬の先端までたどりつけます。
この道路の帰り道、道路とタイヤの摩擦音で曲が聞けるような仕掛けがあるのでメロディラインと呼ばれています。
今回の車旅、どこへ行ってもほぼ満開の桜でした。







ヨモギっ!

道路の両側、ずーっと立派なヨモギの連続です。ちょっと見ると葉の広さも二倍か三倍くらいありそう。さすがに道端のヨモギは取れませんからガードレールの向こう側を見るとまるで栽培されたような・・・・ 地面にヨモギが生えているのじゃなくて、ヨモギで地面ができているよう? でも、明日の行動もあるから今日ヨモギを取ってもしかたないし。







ここから歩きです

立派なヨモギにため息をつきながら終点の駐車場に着きました。前回はここで大嵐、アルミのテーブルが転げまわっていましたがそのテーブルは奥にちゃんと残っていました。快晴微風。
ここでディパックに水と簡単な雨具を入れて1.8Km先の灯台を目指して出発です。登山用のダブルステッキも持ち出しました。






 キャンプ場

途中キャンプ場がありました。うーん、車で来ることができないキャンプ場、ちょっと骨が折れるかも。
でも、学生時代は自分でテント食料もかついでキャンプをしていたんだから、これくらいの環境なら平気でキャンプができなきゃいけないのでしょうね。反対側の砂浜では海水浴もできそうですしダイビングが楽しそうな透明度でした。







 激流の中で

漁船が潮目の中で向きを変えている。勇壮ですね。ちょっと舵を回してみたいような・・・
この流れの中で岬アジ、岬サバが取れるんだ。佐賀関側に水揚げされると有名な関アジ、関サバになって三崎側に水揚げされたら岬(ハナアジ)、岬サバ(ハナサバ)。どちらも味は同じでしょう。







 灯台に続く道

ちょっと足摺灯台への道を思い出す雰囲気です。アップダウンもあります。
すれ違った人がステッキを見て「いいなぁ」と言いました。








 ついに佐田岬灯台

2月には暴風で歩けなかった灯台までの1.8Km、リベンジできました。
敷地内に自由にはいれる灯台ですがここまで歩いてイタズラをするような奇特?な人はいないから開放しているのでしょう。
周囲を柵で囲んで立ち入れないようにしている灯台は多いです。







四国最西端

灯台のさらに海峡側にはこんな碑があります。
 ここからたくさんの漁船が見えますし春霞の中でも対岸九州の赤白に塗り分けた煙突や、ガスか石油のタンクが並んでいるのが見えます。


これで四国の6つの大きい岬にはタッチしたことになります。(波打ち際まで行ったのは四国最北端の竹居観音岬だけですが)







民宿大岩

書いてある通り四国最西端の民宿です。昼食もOKです。
ここでハナサバを食べるのが今回の最大の目的だったかもしれません。実はしめ鯖で一度あたってから蕁麻疹が出ることもある体質になっ てしまったのですが痒み、腹痛、吐き気で苦しむのは一晩だけ。フグ毒みたいに死ぬ心配はしなくていいので、いつもギャンブルみたいに食べてしまいます。
今回はしめ鯖でなくてサシミのサバだから危険度は高いかも。でも飢え死にするより食べて死ぬほうがいいw








 食べた!

皿の右側がサバの刺身です。身がコリコリしていました。うん、この感触なら本能的に大丈夫。
今までも漬かりきっていない感じのしめ鯖、痛みかけの鮭のスジコとか「これは危ないかな?」と思いながら食べたものにあたっています。危険は先に感じているんですね。
やはり人間、本能に従って”大丈夫”と感じるものだけを食べれば安心でしょう。この日、全然心配しないで寝ましたが案の定何事も起きませんでした。おいしかった。
下にあるナマコも今まで食べたナマコの中で一番おいしかったかも。







ついにヨモギ採集

民宿大岩では食事の用意ができるまでロビーで待って、用意ができると一人でも和室に案内されます。
ロビーで待っていた間テレビを見ていると明日の天気予報は気圧の谷で雨。
このあと大洲、内子、砥部など色々放浪を考えていたのですが雨ということならヨモギを取って急いで帰っちゃえw
この周辺のヨモギ、今治のほうの丸くて広い葉のヨモギに比べると多少とんがっていますが葉の広さは十分です。
1時間くらいで大袋に詰め込んだのが二袋。これ以上取ると処理が大変というところまで取って急いで帰ることにしました。
なんとなく貧乏性なのかも・・・・ 







 帰りも花見

メロディラインは道路も桜、山にも桜。そのほかの花もたくさん見えました。
まぁ今回はこんなところでいいでしょう。
帰り道、道路から聞こえるメロディは「みかんの花が咲いている♪」でした。


今回の走行距離は600Kmあまり。ドライブ目的でそれなりの車なら、一泊で普通の距離でしょうけど軽キャンピングカーとしてはやはり多すぎですね。
糸魚川から長野にはいったときは一日で660Km走ったけどこれはもう非常識、無謀というものです。次は滞在型でやらなきゃ。
こんなふうに走行型と滞在型を交互に繰り返しています。そしてだんだんちょうどいい距離を走るようになれるのかな。

思えば11年には8月から、12年はGWあけの5月から、13年は2月に行動を開始しています。
ということは12月の繁忙期以外ならいつでもOKということになりました。