’13.04.15-      岡山県、温泉とB級グルメの旅  その1


今回、最初の計画では「岡山県立森林公園」のザゼンソウを見たり、半日は森林公園外周の山並みを歩くということで低山に皮の登山靴は大げさすぎだろうと布製の軽登山靴まで用意したのに森林公園の営業は4月18日から。ちょっとがっかりしましたが、こうなれば温泉ラリーとB級グルメくらいでやってみようかと。

4月は一年で12月についで忙しい月、日曜に出て月曜はお休みを、ということも考えたのですがやはり用事が多くて無理っぽい。二泊の旅になりました。




宇野行きフェリー

今回は瀬戸大橋を使わずに昔なつかしいフェリーを使ってみました。
二つあったフェリーのうち「宇高国道フェリー」のほうは少し前に廃業、今は四国フェリーだけが宇野〜高松航路の運行をしています。
たいていの乗用車は瀬戸大橋を通ってしまいますし、神戸より東に行きたいときは鳴門、淡路、明石大橋というコースを選びますから、フェリーはほとんどトラックか「船に乗ってみたい」人くらいになっているのでしょうね。橋ができる前はフェリーの順番待ちの行列ができたりしていましたが。









すぐ乗れた

店の商品をを作る仕事を終えて10時50分のフェリーに乗るつもりで港へ行くと、前のフェリーが出航直前。誘導係の方が「乗るんですか?乗れますよ」と切符まで買ってきてくれて一便早いフェリーに乗ることができました。サービスいいなぁ。

海から見る高松の景色、国鉄の連絡船で上京していた時代より港周辺の建物は立派になっていますがすごく懐かしい。
瀬戸大橋ができたのは1988年。そして「さよなら宇高連絡船」の色々な行事がありました。
そのとき船内からアマチュア無線の記念局の運用も行われて、「こちらJA5RL/海上移動:さよなら連絡線からです」と呼びかけたら全国からのさばききれない応答がありました。私は電信を受け持って「ツートトツート、ツーツー(海上移動)」と電鍵を打ったなぁ。









進路変更

今、瀬戸内国際芸術祭が行われている高松市沖の女木島や男木島の西側には長く浅瀬が広がっています。
そこをクリアするまではほとんど西向きに進んで、浅瀬を越えると進路を右に変えて宇野へ向かうのです。
航跡を見ると船がコースを変えたことがわかります。西側にはおむすび型の大槌島、小槌島、そして瀬戸大橋も見えています。








車の中は

配置や装備はよく変わります。でも、使用者以外にはきっと同じように見えますねw 網棚の幅は半分にしました。
寝るときはこの中のでっかい寝袋は使いますから、ソフトクーラーボックスが二つ。(上にディパックが乗っかっています)
この幅でも十分寝ることはできるのですが、大の字になって寝たいときはポップアップルーフを上げてクーラーを二階へ。事情があって上げられないときはクーラーなどを運転席や助手席に追い出すとベッド部分は100%使うことができます。
衣服などはハンガーで吊るせる場所が多いしクーラーの上でも問題ありません。

必ず二階で寝る、と決めるのなら下は椅子テーブル状態にしておいてもいいのですが。やはり降りたいときには下もベッド状態にしておくほうが安心ですね。










宇野から北へ

瀬戸大橋も高速道路もなかった頃、この道を何度通ったことだろう? いろんなコースがありますが「若い頃?」にほとんどのコースを何度も通っています。
今走ってみると高速道路より下道のほうが次々と景色が変わって楽しいし、高速を使う人が多いためか旭川沿いをずっと快走できました。
軽自動車は60Km/hくらいが燃費もいいし、下道なら横風の心配もしなくていい、ラッシュ時以外は下道を使うことに決めました。
ラッシュの時刻と市街地の混雑部は高速道路に逃げたほうが勝ちですが。








津山で

予定より一便早いフェリーに乗ることができたのですが、カーナビで津山到着の予定時刻を見ると1時過ぎ。
コースから言うと先に湯郷温泉に行ったほうがいいのですが腹ごしらえのために先に津山のホルモンうどんに寄ることにしました。









ホルモンうどん

今回は「岡山の温泉」と「B級グルメ」がテーマ。B級グルメというと津山のホルモンうどんは有名です。旅行雑誌に紹介されているお店にはいると中はいっぱい。カウンターの向こうでは休むまもなくうどんを焼き上げていました。








できた!

順番待ち20分あまり。2玉のホルモンうどんさんができあがってきました。
うん。味はいいや。でもうどんは・・・ 麺の外も中も同じ柔らかさ。もうすこし腰があったらよかったかな。
うどんは「生きているか死んでいるか」「固けりゃいいというものじゃない」「ゆでて30分たったら捨てるもの」とか、うんちくが多いうどん県人はうどんの腰には特別な愛着があるのです。
津山の名誉のために、もしかして腰の強いうどんはホルモンうどんには向いていないのかもしれないですが。








湯郷へ

腹ごしらえができたので津山をあとにして湯郷です。
この順序だと次に奥津温泉に行くためにはもう一度津山を通ることになって無駄なのは承知ですが、食事時間の大幅なずれと余分な走りなら食事の時間を優先します。
山歩きのときならコース時刻が最優先。携行食でもなんでも使って間に合わせますが。







湯郷温泉

美作三湯というと湯原、湯郷、奥津の三つの温泉です。
市営の露天風呂は発券所があって中は露天風呂だけ。石鹸の使用もできないという露天風呂です。
でも、今回はお湯につかればひとつクリア、というスタンプラリーみたいな旅。
湯郷だけで温泉宿を何件も回れるチケットもあるのですがそれをやると滞在型になってしまいます。







露天風呂

中はこんな感じ。とにかくお湯につかるだけ。
柵から顔を出すと川の向こうに温泉街が見えます。
頭も体も洗わずに、お湯につかるだけというの、外に出たり、またはいったりが難しいですね。







鶴山公園

津山城は複雑な石垣の通路がある実用的な(実戦的な)?城。城下に威厳を示すための虚飾の城ではないようです。高名な建築家が作った面白半分の建物より実用的なのが好きですから中にはいってみたい。

ここはとてもとても有名な桜の名所です。入場料もお手軽。でも、津山の桜は終わりかけ。
次に桜の最盛期か、それとも桜をはずして時間に余裕のあるときにじっくり拝見しましょう。今はちょうど中途半端な時期みたいです。







奥津まで3Km

道路標識を見ると「県立森林公園」が見えます。あとほんの数日なのに開園前(^^;
お弁当を買って森林公園でほぼ一日を過ごすという腹づもりだったのに、あと11Kmという標識を見ると悔しいな。

なので予定変更、奥津で温泉にはいって、翌日は早朝の暗闇時間に近くの泉山に登ってみようかと思っていました。







道の駅奥津温泉

駐車場の広い道の駅です。ここなら車中泊しても大丈夫でしょう。
私は道の駅のレストランで暗黙の許可を得るために「寝てもいいのならビールが飲めるんだけどなー」とか一言かけてから横のほうをひっそり使わせてもらうほうですから、黙ってビクビク宿泊に使うのはちょっと苦手。
許可を取って公営の無料キャンプ場を使わせてもらったり、登山口の駐車場で寝ることが多いです。
高速道のハイウェイオアシスなら有料使用しているのですから安心して寝ちゃいますが。






まずは温泉

奥津の日帰り入浴施設華美人の里です。思っていたより大きい建物で満開の桜が咲いていました。
駐車場が道沿いに数台分ずつ次々と区画が分かれていて、だだっぴろい駐車場に比べると見てきれいでした。







 ぬる湯

はいるとたくさんの浴槽がありました。中でも気に入ったのはこの「ぬる湯」とやはり「露天風呂」
アチチ・・ という風呂にはのんびり長くつかれませんからぬるいのが好きです。







林道へ

道の駅から国道を突っ切り、泉山の登山口がある林道にはいっていきます。
今回は道の駅で車中泊をしても問題はなかったのでしょうけど、道の駅では車外で晩酌するのはマナー違反です。車内でこっそりならいいでしょうけどやっぱり外で晩酌したい。
登山口から林道脇の空き地を探していきました。 








 またクマ!

林道の看板には「クマ出没注意!」と張り紙が。
クマ注意の看板はもう相当見ましたから車の近くならなんとなく安心。
iPodのドックステーションから音楽を流してクマよけにしました。

でも、明日の暗闇登山はちょっと遠慮しておきたい気分です。







車の後ろに

テーブルは車の横に置くときと後ろに置くときがあります。
今回はタープの必要がなかったので用具を出し入れしやすい後部のハッチバックドアの下になるようにテーブルをセットしました。
夏の日差しがきついときなら車の横に百均のレジャーシート90x90cmをツエルトポールで立ててタープにします。







晩酌、夕食準備

水浸しておいた米は固形燃料に点火して火が消えるのを待ちます。火が消えて10分くらい蒸らすとできあがり。火力調節をしないでもごはんが炊けるのは魔法のよう。
ごはんができるまでの間、ナッツやうるめなどをおつまみに晩酌です。







いなばの缶詰カレー

最近はレトルトカレーからこっちの缶詰になりました。理由は・・・・
賞味期限が長い。コンパクトで丈夫だから持ち運びしやすい。十分満足できる程度においしい。大型のシェラカップで湯煎できてそのカップをそのまま食器に使える。
そういうことで、コッフェルでなく、普通のシェラカップの倍くらいあるやつでカレー缶を暖めています。


林道からさらに枝分かれした子供林道の空き地ですから車は通りません。私は車中泊はこんな場所が好き。
公営のキャンプ場も人がこないようなところなら安心感があっていいですね。

苦手なのはたくさんの車の通過音、トラックのアイドリング音、時間かまわないバーベキューグループなどです。


その2に続きます