胃潰瘍の治療、ピロリ菌の除菌、お盆、一度目の除菌が失敗で二次除菌、彼岸、そんなこんなが続いています。
その間、二次除菌と彼岸の間にちょっと広島県の山奥、吾妻山と比婆山に行ってみることにしました。
軽キャンピングカーで男2人は非常のときでなければちょっと無理。池の段の避難小屋でのテント泊も考えてみたのですが無謀なことはやめて国民休暇村・吾妻山ロッジに泊まることにしました。
植物などの写真撮影が大好きな後輩と一緒なのでいつもの記録写真パターンをすっかり乱されましたww
一歩歩いて10枚の写真を写すんじゃないかというくらいのペースです。乱されないほうがおかしい。
ということで、今回は大半の写真はもらいものです。(ありがたく拝借します)
瀬戸大橋 高速道路をなるべく使わずに吾妻山まで。山陽道の尾道から世羅を通って庄原、そして吾妻山というコースです。 尾道から世羅までは無料の自動車専用道になっていますがどちらかというと高速よりは一般道が好きです。 |
意外に早く 来てみると思っていたより早く吾妻山ロッジに到着しそうです。車の中で走りながら昼食を食べておいて、到着後すぐに吾妻山に登る予定だったのですがこれなら昼食は吾妻山山頂か下山してからでもできそう。 |
ロッジ裏 吾妻山ロッジの裏です。このあたりからアケボノソウなどが見られるようになります。 目的は数え切れないくらいのマツムシソウなのですが。 |
マツムシソウ 最初、「このあたりにあるはずだったんだけど?」と見回したところにはほとんどなくて、つい「小坊主」という小ピークに吸い寄せられ、花の群れからはますます遠ざかっていました。山頂へつながるコースを見直して「あっちだ〜」と方向転換してやっとお花畑の中に。間違いなく蹴飛ばして歩けるくらいのマツムシソウがありました(蹴飛ばしたり踏んだりしていません) |
お花畑 ほとんど宿舎の裏、休暇村の敷地内にお花畑があります。 すぐ裏ではサラシナショウマ、キセルアザミ、タムラソウなどが目に付きやすいでしょうか。 |
山頂に向かって 吾妻山に登るのは3度目。二回はお盆の直後でした。 今年はお盆のあとは集中豪雨があったり、異常気象が続いて遅れてしまったのです。 まだ色々残っているか少し心配しながらの登りです。 |
シコク?フウロ フウロウ属の名前、相当多いですね。四国から出かけていって「シコクフウロ」と決め付けていいものかどうか? 宿舎の花の冊子にはフウロウソウとか書いていたような気もします。 とにかく「こんなにあっていいのかぁ?」というほどの数がありました。 |
キュウシュウコゴメグサ これは九州がついても問題ないと思います。道案内をするとき、前回は登山道の右側にあったので、もうそろそろ出る頃だと右ばかり見ていたら後輩が左側に発見しました。最初の一つが見つかるとあとは次々と現れます。 (なんだか車中泊記録と違って植物記みたいだなぁ・・・) |
ツシマママコナ もう一つおまけでツシマママコナです。 これもこちらにはたくさんありますが、四国では愛媛県の絶滅危惧種になっている花ですね。 |
吾妻山山頂 普通の登山時間をはるかに越えて吾妻山の頂上に到着しました。私達を追い越していった人たちが昼食をとっています。 ここでほかの人たちよりちょっと遅れて昼食を。思っていたよりずっと暑くて晴れていたので、まくりあげた山シャツから出ていた腕が真っ赤に焼けました。 頂上からは南へ降りましたがだんだん植物の様子が変わり、ほとんど降りきった所ではツリフネソウの群落がありました。 |
夕 食 山から降りて宿舎に。部屋にはいってから風呂で山の汗を流しました。「宿」の部屋というのは高知以来です。 夕食は特別定食、広島牛の陶板焼きです。生ビールも飲みました^^ (食後には胃の薬も飲んでいます) この日の宿泊は私達二人だけだったようです。とても親切に扱ってくれました。いいのかなぁ・・・ |
このあと、私はキャンプ場寄りに止めた自分の車の中で就寝w 部屋は2人分予約していますがいつもの野宿車はとても安眠できるのです。 朝は早く起きて朝食前に撮影。 ただ、高い山の西側になるので朝日を受ける景色を撮ることができません。 |
朝 食 外にしばらくいたあと、時間に食堂に行けば朝食がちゃんとできあがっています。 うーん、キャンピングカー生活では夕食は外食することも多いので食堂テーブルでも違和感はないのですが、さすがにこんな朝食を食べたことはありません。というより車旅でこれは無理ですね。当然食べすぎ。 |
比婆山・池の段へ さて、朝食が終わると吾妻山をあとにして比婆山の池の段というお花畑の草原に向かいます。 池の段へは比婆山系最高峰の立烏帽子山駐車場に車を置いて歩くとすぐに行けるのです。 |
立烏帽子駐車場 ここが立烏帽子山駐車場の避難小屋。左手には山頂へ向かう道と山頂頂を巻いて池の段へ向かう道の二つがあります。 右へ行くとトイレと比婆山のセンターまで降りる登山道です。 |
池の段までは800m 巻き道にはいるとすぐにこのような標識があります。800m、ほんの少し勾配があるかな?というくらいです。 |
歩きやすい道です 原に出るまではやさしい感じの遊歩道。森林浴に最高な道です。 ここでシダのベテランの後輩がオシャグジゼンダという珍しいシダを発見しました。 |
池の段 吾妻山の頂上にあったのと同じような方位板? 2002年8月、歩いて一周しようと伊良谷山から比婆山まで縦走し涙を飲んで下山したことがあります。そしてその翌年8月には立烏帽子だけ単独で登りました。 |
正面は立烏帽子山 池の段から振り返ると比婆山系の最高峰、立烏帽子山がこのように見えます。ここからなら登ってもほんの少しですが。 |
イワショウブ この花は氷河期の遺存植物で鳥取県の大山が西限と言われています。 池の段は大山よりまだ西ですね。 |
ここにもマツムシソウ マツムシソウやフウロ、ウメバチソウなどは池の段にもいっぱい。 こちらだけなら日帰りも可能ですね。 |
クマ注意 一人で車旅を始めた頃、「クマ注意」は相当なインパクトがありました。でも最近はこの看板の前で寝るのは平気。 山で一番怖いのはスズメバチ、その次は最近多くなったイノシシでしょうか。 |
宴会場にする? 次回ここで車中泊をしたとき、車内よりこちらでランタンを灯して晩酌をしたほうが風情がありそうです。 お盆過ぎには二度来ているので今度は春がいいかな。 |
オケラ ハハヤマボクチ ツルリンドウ チヂミグサ サラシナショウマ コバノフユイチゴ コケオトギリ キセルアザミ
カニコウモリ イブキトラノオ アキチョウジ マツムシソウ ミゾソバ ヤマラッキョウ リンドウ アカモノ(狂い咲き?)
アキノキリンソウ アケボノソウ ウツボグサ ウメバチソウ キツリフネ キュウシュウコゴメグサ シコクフウロ
ツリガネニンジン ツリフネソウ ツルニンジン フシグロセンノウ ホソバノヤマハハコ
ということで今回は植物撮影会と次回の偵察という感じになりました。
立烏帽子駐車場のあと竜王山のほうにも車を回してみましたが車中泊をするのなら立烏帽子駐車場のほうがいいかも。
帰りは比婆山系から中国道の東城ICへ出て全部高速道路で帰りました。
車が新しい頃、高速道路での燃費が極端に悪かったのですが走行距離が3万Kmに近くなってから高速でも伸びるようになったし回転もなめらかになったように感じます。よかったよかった。